映画「マイインターン」2015年 [’23年以前の”新旧の価値観”]
マイ・インターン ブルーレイ&DVDセット(初回仕様/2枚組/デジタルコピー付) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2016/02/10
- メディア: Blu-ray
支えるいぶし銀のもう一人の主人公ベン。
最も興味を惹かれたのは、ベンは
「元電話帳のセールスや在庫管理(だったか)部長」で
ジュールは「アパレルECサイトの起業家で社長」で二人のやりとり。
40年間勤めていたベンは定年退職して悠々自適生活だったが、
慣れ親しんだ生活のリズムを取り戻すべく仕事を探す。
そして、新しくインターンで入った場所が元職場の同じ
建物というくだり。
「電話帳制作・販売事業」と「アパレルEC販売事業」。
「古い価値観」と「新しい価値観」。
えげつなき現実みたいなものといえば身も蓋もない。
でも、経験者の知恵と新しい感性をお互いが利用しない手はない、
といった 互いの得手・不得手を補完するような話だった。
実際、現実もそうでないと、新しいものは「産み」出せないはず。
余談だけれど、「産む」と原稿に書いたら赤字で「生む」と
訂正されて 最近の編集者はマニュアル通りで、
どっちでもそんなに支障はないんだよ って
怒っていた随筆を書いてらしたのは、澁澤龍彦さんでした。
私は作家ではありませんが、同感でございます。
日野原重明著:生き方の処方箋(2003年) [’23年以前の”新旧の価値観”]
デーケン:死は生のエネルギーですか
日野原:そうです。然し現実には井上靖さんでさえ、70歳のお父さんが亡くなった時
「父に死なれてみて、初めて私は父という一枚の屏風で死から遮られていたことを
知ったのである。
・・・父に亡くなられて、私は初めて自分の行手に置かれている死の海面を見た」
というような意味のことを書いている。あれほど感性の優れている作家でさえ、
ややもすると自分の死を考えない、いつの日にか必ず死がくるということを
私たちは忘れているんですね。死というのは人間の身体の一部、その死を身体の芯に
持ちながらどう今日を生きるか、それを考えるのがデーケン先生の
「死への準備期間」でしょう。
余談だけれど、聖路加病院を作るとき、
災害時多くの人を受け入れられるような作りに
日野原さんがされたそうだけど、
周りからは経済合理性から反対されたと。
しかし、95年のオウムのサリン事件時、
多くの被害者を受け入れることが
できて手当をされたということを別の書籍で知った。
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