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ボブディラン インタビュー大全(2019年) [’23年以前の”新旧の価値観”]

ボブ・ディラン インタビュー大全

ボブ・ディラン インタビュー大全

  • 出版社/メーカー: DU BOOKS
  • 発売日: 2019/06/21
  • メディア: 単行本
■コンサートでのパフォーマンスについて

ツアーが嫌いな人は多いけど、俺にとっては呼吸をするように自然なことだ。
コンサートに出たい気持ちが抑えられないから出演するわけで、
結果は最悪だったり最高だったりする。ステージ上では体が
凍りつくような思いをするけれども、その一方で俺にとって唯一の幸福を
感じる場所なんだ。自分のなりたい人間になれる唯一の場所だ。
日常生活で自分のなりたい人間になることはできない。誰だろうと、
日常生活はがっかりすることだらけだ。でもこうした何もかもを
解決してくれる万能薬はステージに上がることで、
だからパフォーマーはやめられないんだ。
(1997年9月「ニューヨークタイムズ」)

■”大衆という怪物” について

俺の目に映るのは「大衆」という怪物だ‥アメリカのそこいら中にいる。
自宅、ベッド、クローゼットの中にまで侵略している。生命そのものを
抹殺しかねない。森の奥や田舎に引っ込んでも追いかけてくる。
あらゆる人を同じ型に押し込めたいみたいだ。異質な人は
ちょっとイカれているか変人とみなされる。こうしたすべてに巻き込まれずに
正気で居続けるのは大変だ。
(ローリングストーン誌1986年1月)

■宣伝活動と一般市民について

こういった宣伝活動では、みんな誰かが他人のことを喋っているのかと
思ってしまう。そのまま受け入れようとしているが、これが俺の人生にとって
有益かどうかは疑わしい。観客の反応には関わらないように努めている。
わざとらしくなるからね。それに俺じゃ手に負えないよ。俺は基本的に
リアルなことにしか興味がないんだ。
(タイム誌1974年1月)

余談だけど、2000年ごろ、

有楽町のライブホールにて、

ディランのライブの時のこと、

アンコールって時、

興奮した客が前にどっと押し寄せ、

曲が始まったら、

ステージ上に数人上がってしまい、

ディランにタッチしたり、

メンバーに触ったりして、

曲が止まってしまい

ツアースタッフ(外人)が怒り狂って、

ステージに上がった客を

ボンボン客席に放り返していた。

その様はかなり危険かつ、

恐ろしい雰囲気で

暴動の様相を呈していた。

客電が点いて、騒然とした空気で

多くの客が「これで終わりか・・・」 と

思った矢先に、ディランが

ニコヤカに出てきた。

そのとき自分は思った。

あー、こういう人なんだなあ、ディランって

そして「雨の日の女 - Rainy Day Women #12 & 35」を

演奏し始めたんだけれど最終フレーズ

「everybody must get stoned」を会場が大合唱。

このアクシデントのために演奏したとしか

思えない盛り上がり方だった。

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