SSブログ

マルクス・アウレーリウス著:神谷美恵子訳:自省録 [’23年以前の”新旧の価値観”]

マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫)

マルクス・アウレーリウス 自省録 (岩波文庫)

  • 作者: 神谷 美恵子
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2014/12/18
  • メディア: Kindle版
今更私がどうこういう書籍ではないけれど、

深すぎる書籍。

読まれることを想定してない

(プラトンもそうらしい)から、読みにくいところもあるけれど

散文のように読めるから、自分好みというか、

今の時代にも合っているかと。

内容としては、私が目を惹かれたものとして え?

こんなこと、この頃から?みたいなものから‥

第5章 27
 ワキガのある人間に君は腹を立てるのか。息の臭い人間に腹を立てるのか。
その人間がどうしたらいいというのだ。彼はそういう口を持っているのだ。
またそういう腋を持って持っているのだ。そういうものからそういうものが
発散するのは止むを得ないではないか。
曰く「しかしその人間は理性を持っている。だからどういう点で自分が人の気にさわるか
少し考えてみれば分かるはずだ」
それは結構。ところで君も理性は持っているね。
そんなら君の理性的な態度によって相手の理性的な態度を喚起したらいいだろう。
よくわけをわからせてやり、忠告してやりなさい。
もし相手が耳を傾けるならば君はその人を癒してやれるだろう、怒る必要なんか少しもないさ。
悲劇役者でもなければ、遊女でもない。

というものから、他、抜粋するとですね

第5章 32
 どういうわけで技術も知識もないものの魂が技術と知識のあるものの魂を乱すのだろう。
そもそも技術と知識のある魂とはどんなものか。それは始まりと終わりとを知る魂。
全ての存在を浸透し一定の周期の下に
「全体」を永遠に支配する理性を知る魂である。

第7章 12
 理性的動物にとっては、同一の行動が同時に自然にかなったものであり、
理性にかなったものなのである。

第7章 13
 真っ直ぐでいるか、もしくは真っ直ぐにされるか。

第7章 56
 あたかもき、君がすでに死んだ人間であるかのように、
現在の瞬間が君の障害の終局であるかのように、自然に従って余生を過ごさなくてはならない。

第7章 57
 自分に起こることのみ、運命の糸が自分に織りなしてくれることのみを愛せよ。
それよりも君に相応しいことがありえようか。

第7章 59
 自分の内を見よ。内にこそ善があり、この泉は君がたえず掘り下げさえすれば、
たえず湧き出るであろう。

すごすぎて言葉がありません。眩しすぎる、すごい読書体験です。

同じ本でも色々な訳をされていて、書籍化されているようなので、

比較検討して一番自分に合ったものを購入したい。

nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。