おとなになるってどんなこと？吉本ばなな：著（2015年）

おとなになるってどんなこと？ (ちくまプリマ―新書)

• 作者: 吉本 ばなな
• 出版社/メーカー: 筑摩書房
• 発売日: 2015/07/07
• メディア: 新書

50代でロックを聴いてた世代だと

吉本隆明さん経由の人が多いかも、

きっかけは。

全共闘世代とかだと、もしかしたら

ばななさんのこと キャッチできない人、

多いかもしれない。

私は比較的、著者と近い世代なんで

「メシ喰うな!（町蔵）」も

「メシ喰わせろ ! （ミチロウ）」も

聴いて

「ブラックジャック（手塚）」

「オバケのQ太郎（藤子）」も読んでいて

ダイレクトに近い存在だったわけです、

横浜の片田舎にて。

「まえがき」　から抜粋。

「大人になんかならなくったっていい、ただ自分になってください」

気持ちがぶれてしまったときや自分が信じられないほどに
落ちこんでしまったとき、この本を手にとり
しばらく読み返せばいつのまにか自分の内面が調律できる、
もとの軸に戻れる。そういうお守りみたいな
本が作りたかったのです。

「第7問　生きることに意味があるの？」から抜粋

なにをするために、人は生きているかというと
私は、それぞれが自分を極めるためだと思っています。
人がその人を極めると、なぜか必ず他の人の役に立つように
なっています。そんなふうに人間というものはできているんだと思います。

せめて、20代でこの本と出会いたかったな。

でも、そのころは著者も20代で、こういう境地には

到達してないよな。 特に体験から語るところは、

体験してないから語れないよね。

なかなか、うまくいかないもんですね。

余談だけれど、ジョン・レノンが

80年に受けたインタビューを思い出した。

「基本的には同世代に向けて歌ってるんだ、

みんな元気かい？70年代は散々だったな、

80年代をよくしていこうぜ」

みたいな。

表現者の方たちも成長されるのだろう。

ジョンも子供を授かり、

「自分を極める」途中だったのだろうな。

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