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[その1] 感動する脳:茂木健一郎著(2009年) [’23年以前の”新旧の価値観”]

感動する脳 (PHP文庫)

感動する脳 (PHP文庫)

  • 作者: 茂木 健一郎
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 2009/04/01
  • メディア: 文庫
体験が重要、言葉が重要、 加齢は意欲低下と

イコールとは言い切れない、

茂木さんの言葉は興味深いものばかりです。

■モーツァルトに演歌は作れない
(中略)天才作曲家と言われるモーツァルト。
しかし、いかにモーツァルトが天才だったとしても、
彼がさまざまな音楽に接していたということなしには
語れません。例えば彼は、トルコの軍隊がウィーンを
占領した後のトルコ風の音楽の流行の中で
「トルコ行進曲」を作曲しています。
天才モーツァルトでさえも、トルコ風の音楽を聞くという
経験、学習がなければ名曲は生み出せなかったのです。

■たくさんの言葉が心を豊かにする
さまざまなことに感動することで、脳の神経回路は活性化される。
そしてその感動を表現することで、感動の回路はどんどん
強化されていきます。
では、感動を表現するとはどういうことなのか。もちろんそれは、
精一杯に表情に出したり、あるいはボディ・ランゲージ
というものでも伝わります。しかしそれだけではなく、
的確な言葉で表現することがとても大切なのです。
気持ちを伝え、互いに分かりあうための術としての言葉。
これを持っているのは人間だけです。また何かを考えるという
行為も、言葉なくしてはできません。考えるという作業ができるのも、
人間が言葉を持っているからこそなのです。
(中略)
また教養というものは、意欲をかきたてる源でもあります。
たとえば昔の偉人伝や歴史の本をたくさん読む。それは何も
知識を集積させるためだけではない。その偉人はどういう思いで
生きてきたのか。どうして世間はその人物を評価したのか。
そしてその時に歴史はどう動いたのか。どれを自分なり
考え尽くすことで、自分がやるべきことや目標が見えてくる。
それで「よし、オレもやってやろう」という
意欲につながるのです。

創造性を高めるためにも言葉と教養が欠かせません。
心の中に素晴らしいイメージが湧いたとしても、それを言葉で
表現することができなければ周りの人の理解を得られない。
理解が得られなければ物事は進まない。そういうものです。

そしてなによりも、私たちは美しい日本語をもっと大切に
しなければいけない。「木漏れ日」なんていう美しい表現。
「そこはかとない」という何とも微妙な感情を表す言葉。
そういう美しい言葉を守っていくことが大切だと思います。
美しい心は美しい言葉から生まれるものだと私は信じています。

■明日が今日と同じはずがない
(中略)加齢に伴って意欲が落ちていく大きな要因は、
神経細胞やエネルギーなどの減少ではありません。
その大きな要因は、体験や知識が多く蓄積されることに
よって、不確実性の要素が減っていくことにあるのです。
不確実性が減るというのは、良いことでもあります。
リスクも少なくなるわけですから、良い面もたくさんある。
しかし一方で面白みがなくなるという面もあるでしょう。
年をとっても、不確実なことは周りにたくさんあります。

明日が今日と同じはずがない。
その不確実性を怖がるのではなく、
楽しむことでどんどん脳は活性化されていきます。

的確な言葉って、一概には言えないけれど、

昨今巷に溢れる英語で

「タスク(業務内容)」

「エビデンス(証拠)」

「プロセス(経過)」とか

ビジネスに直結(金儲け)しようとしてんな

このやろうってのもあるけれど

それだけじゃなくイノセントに、

多くの人が的確でイメージしやすいって

いうのもあるのではないかと思う今日この頃です。

それと、日本語の良さというか、

日本文化で良いと感じるのって、

ある程度大人になってからとか、

外国行ってみてわかるってのは

確かに自分もありました。

茂木さんの本、深すぎて、かつ、

ピックアップしきれない。

「子供たちに伝えること」、ってのが

本当に刺さりまくったんですが

一回の分量として、長くなりすぎましたゆえ

次回もこの書籍でもう一回、すみません。

力と時間不足。

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