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輝きの一瞬:短くて心に残る30篇(1999年) [’23年以前の”新旧の価値観”]

輝きの一瞬 (講談社文庫)

輝きの一瞬 (講談社文庫)

  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1999/01/14
  • メディア: 文庫
■落合恵子:探偵ごっこ

75歳の男性が主人公で孫とのやり取りで、

柔軟な考えを学び 新旧の価値観を

感じるというようなお話。

駆け引き、相互の補完関係、時代の変遷、相性。

孫を通してのスムーズなコミュニケーション。

余談だけれど、この男性が自分の息子と

同居している決定要因が 実の息子よりも

お嫁さんとの相性というのは、

実際よくある話のようで 自分も亡くなった

祖父がそうだったので、同じような経験がある。

ちょっとシチュエーションは異なるけど、

気が合うっていうことにフォーカスすると

小津安二郎「東京物語」もそうですね。


■池内紀:毛蟲

学者の退屈なパーティに出席すると、

見知らぬ学者の「毛蟲学會會長」から 声をかけられ、

色々考察するという話。

個人的に面白いと感じたのは、この會長から

「「毛虫」は「毛蟲」でなくてはならない」

と言われ

「学者の中には、つまらないことにこだわって、意固地な人もいるものだ」

と思うくだり。 学者のみならず、そういう人、

沢山いますぜ。 そういう自分もその傾向あるので慎まないと。

意固地なこだわりに時間を割くなら他に時間を当てろと。

人は人で、それぞれでいいんですけどね。自分はって話です。


余談だけれど、コロナ前は、音楽はパッケージ

(CDやレコード)で購入してアーティストを支援するのだ、

と思ってたけど、

今はサブスクで支援しながら楽しんでおります。

サブスクでもアーティストから音楽やメッセージなんかを

受け取るという構造に 何ら支障はないな、

と自分は感じている。

CD、レコード、本は大量に売ってしまった。

(CDやレコードをパッケージで購入して楽しんでいる人を

非難する(今風に言うならディスる) つもりは毛頭なく、

自分はもう買わない、という話です。)

さらに余談、池内紀さんは、大昔発行されていた

「つげ義春全集」の解説を書いておられ知り、 その後、

著作「温泉旅日記」を購入、最近


というのを読んですごく面白かった。 知識と経験を

自分の行動に落とす様が痛快な人です。

ここで書かれている「呼吸法」を

真似させていただいております。

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